第10章 失敗への対処
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成長するにつれてあなたは親から受けた修正や非難を内在化していく
自尊心は完璧であることとは何の関連もないということそが事実である
失敗をとらえなおす
解釈や視点を変化させる
悪夢の性質を取り除いて失敗について考える方法を身につける
失敗を中立的で価値がある人生の要素であると捉えていく
失敗から学ぶ
失敗には成長と意識変換の機能がある
いかなる学習過程でも絶対的な必要条件
漸次近似(successive approximation)
失敗から生じるフィードバックを通して徐々に成功に近づいていく
すべての失敗は課題の達成のために最善の、連続した行動へと徐々にあなたを近づけていく
失敗を警告と捉える
完璧を夢見ると失敗を罪と捉えてしまう
失敗は警告音やブザー音のような機能を果たしている
完全主義的な態度は警告を告発に変えてしまう
失敗:自発性の必要条件
失敗を恐れていると自己表現の権利を失ってしまう
進んで失敗するというのは他者を失望させたり、無様な瞬間を作り出したり、会話が気まずくなったりしても大丈夫だという意味
ある程度の割合の失敗は必要である
ある程度の割合の失敗は必要であることを認める
身動きがとれなくなる・人生でいかなる機会も活用することが恐ろしくなる考え
失敗はすべて避けるべきだ
有能で知的でなければならない
価値ある人は失敗をしない
より健康的な立場は、誰もがある程度の割合で失敗することは許されているとするもの
10のうち1~3はひどい結果をもたらすかもしれないというのが、ほとんどの人にとってのよい目安
十分に学習された機械的な過程についてはこの割合はより低くなる
失敗は過去のもの
ごく一般的な種類の失敗について検討する
1. 事実の取り違え
2. 目標達成の失敗
3. 努力の浪費
4. 判断の失敗
5. 機会を逃す
6. 忘れっぽい
7. 目の前の快楽に浸る
8. 不適切な感情の爆発
9. 先延ばし
10. 短気
11. 道徳規範を破る
共通する一連の流れ
失敗したことを、後でもう一度考え直して、別の方法でやり直すことができる
「後で」
1秒後かもしれないし10年後かもしれない
後の解釈が行動を失敗に変えてしまう
意識の問題
自分の欲求に最も合うと思われる行動を常に選択している
失敗とは意識が変化した後の時点で行動に貼り付けられたレッテル
ある時点で常に全力を尽くし、失敗は後の解釈の結果
失敗したからと言って自尊心を下げる必要などないというのが論理的な帰結
責任
常に最善の選択をしているとは言っても、自分の行動についてもちろん責任がある
責任とは自分の行動の結果を受け入れるという意味である
すべての行動に対して代価は支払わねばならない
代価の意識が高い→比較的賢明な行動選択ができ、レッテル貼りが少なくなる
代価の意識が低い→賢明でない行動選択、レッテル貼り、自尊心低下
責任感の強い人になるというのは、自分の行動に対して支払うべき代価についての意識が高くなるという意味
意識の限界
1. 無知
多くの場合、結果を予測する正当な方法がないのは同様の状況を経験したことがないから
2. 忘却
すべての行為について覚えていることはできない
3. 否認
恐怖・欲求から以前の失敗の結果を否認したり無視したりする
4. 他の選択肢がない
他のより良い方法を単に思いつかないために、多くの失敗が繰り返される
5. 習慣
染み付いたある習慣のために自分の選択について評価したり意識したりするのが妨げられていることがある
意識の習慣
重要な行動や決断について短期的結果そして長期的な結果を予測するパターン
決断を下す時点で意識を高めるためにすべき自問
私はこれまでにこの状況を経験したことがあるだろうか?
私が下す予定である決定からはどのような否定的な結果が生じるか、あるいは生じると予測されるだろうか?
そこから何らかの利益が得られるとして、その結果には価値があるだろうか?
否定的な結果が少ない、他の選択肢はあるだろうか?
意識の習慣に必要なのは、自分自身に約束すること
自分の心に質問→決定から生じる可能性の高いシナリオを確かめていく
失敗が生じるたびに失敗を繰り返す領域についての意識を高めるためにすること
失敗のもたらす否定的な結果を詳しく書き出す。
描くという行為自体が重要な記憶の助けとなる
優先順位を見定める
失敗についての意識を高める
1. 誰もが失敗することを認識する
2. あなたも失敗することがあると認識する
3. 自分を赦す